学科紹介
Department
学科紹介
Department
村井 美代子
法経科 教授 村井美代子 Miyoko MURAI
学位:文学博士(大阪大学・1998年)
担当 英語
略歴
1987年 京都大学文学部卒業
1995年 大阪大学大学院文学研究科(英文学専攻)博士課程単位修得退学
1997年 龍谷大学経営学部 特任講師
2002年 龍谷大学経営学部 特任助教授
2003年 三重短期大学法経科 助教授
2011年 三重短期大学法経科 教授
研究テ-マ
19世紀イギリス・ロマン派の詩
所属学会
日本英文学会, イギリス・ロマン派学会
最近の主要研究業績
[著書]
・『Immortality and Death: John Keats and the Tradition of the English Ode』英宝社, 2000年。
・『イギリス詩を学ぶ人のために』共著, 世界思想社, 2000年。
・『イギリス名詩選』共著, 青踏社, 2003年。
[論文]
・「オードの伝統とキーツ」『英詩評論』第18号(中国四国イギリス・ロマン派学会), 2002年
・「誇りと孤独―二つの"La Belle Dame sans Merci"が意味すること」『三重法経』第123号(三重短期大学法経学会), 2004年。
・「『エンディミオン』―エリート神話の再構築」『イギリス・ロマン派研究』第29・30合併号(イギリス・ロマン派学会), 2006年。
・「演出される異空間―『聖アグネス祭前夜』における願望成就の夢」『異界を創造する―英米文学におけるジャンルの変奏』英宝社, 2006年。
・「“eccentricity”の構築―キーツのメランコリー」『三重法経』第130号(三重短期大学法経学会), 2008年。
・「模倣と独創―キーツのソネットにみるlaurelの希求」『英米文学の可能性―玉井暲教授退職記念論文集』英宝社, 2010年。
・「チャタートンとタシー・ジェム―キーツのソネットにみる贋作称讃」『三重法経』第138号(三重短期大学法経学会), 2011年。
・「『翻訳』が意味するもの―キーツ訳のロンサール・ソネット」『三重法経』第140号(三重短期大学法経学会), 2012年。
[学会発表]
・「『エンディミオン』―エリート神話の再構築」阪大英文学会第37回大会, 2004年。
現在の研究課題
従来革新的とされていた19世紀ロマン派の詩人たちがもつ保守性、伝統への固執が近年指摘されつつある。彼らは新古典主義時代の詩に代わる新しい詩の創造を目指しながら、全く新しいジャンルを創造するのではなく、バラッドやオードやソネットという伝統的な詩形を踏襲し、その枠の中で新たな世界の構築を試みた。旧体制と新体制の過渡期に生きた彼らの革新性と保守性をジャンル論という視点から検討中である。