大学概要
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2025年度 津市立三重短期大学運営方針
(1)本学の理念
本学は「知の創造と継承を理念として、真理の探究とそれに基づく教育により優れた人材を育成するとともに、地域における知の拠点として、広く市民と連携し、協働することを通じて、地域の文化の向上及び豊かな地域社会の実現に寄与する」ことを理念として掲げています。
本学の教職員は津市職員であること、教員は高等教育機関に勤務する教育公務員であることを常に意識し、学長のガバナンスのもと、教育・研究・地域貢献を通して、これからの地域社会に必要とされ、そして貢献しうる大学を目指していきます。
(2)教育と学生生活について
1)学生の確保について
18歳人口が減少する中、短期大学進学率が過去最低を更新する一方、4年制大学進学率は上昇を続けています。志願者確保のために、高校訪問や受験相談会、夏のオープンキャンパスに加え、昨年度から開始した2月のミニオープンキャンパス等の広報活動を充実させ、低廉な学費で良質な教育を提供する公立短期大学としての本学の魅力を伝えます。また、2027年度入試から、現在実施している関連分野特別選抜を「総合型選抜(関連分野型)」と名称を改めるとともに、「総合型選抜(自己推薦型)」を新設し、より多くの多様な学生の確保を目指します。
2)学生の教育について
適正な授業計画のもと、知的刺激に富む講義や演習、実験や実習を行うとともに、FD・SD活動を通して、さらなる教育の質の改善を目指します。昨年度入学生から、1年次と2年次にアセスメントテストを実施することとし、学生が自身の特性を客観的に見つめ、自らの成長を確認するとともに、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に示した学修成果・教育成果の適切な評価と測定を行います。
3)進路指導について
就職と4年制大学への編入学が主な進路です。学生の希望や適性を把握しつつ、進路指導にあたります。「キャリア形成セミナー」は多くの受講生を得ており、職に対する意識を高める効果も上がると認識しています。また「自治体行政特論」は、公務員志望者はもちろん、広く学生の自治体行政の仕組みの理解につながる講義であり、いずれの講義も継続していきます。編入学講座や公務員就職対策講座、一般企業就職に向けた学内合同企業説明会の開催等を通して、指導の充実に努めます。
(3)研究活動について
大学教育において、教育と研究は車の両輪の関係にあります。よい教育を行うためには、教員の研究条件を整えなければなりません。市費研究費の有効な活用に努めるとともに、外部資金の獲得も奨励し、専任教員の外部資金獲得状況については本学ホームページで公開しています。研究成果については学生教育に活かすことはもちろん、地域の皆様へも還元していきます。
(4)地域貢献について
教員による主な地域貢献としては、出前講座、地域連携講座、オープンカレッジがあります。出前講座については、地域からの希望にできる限り応じ、周知に努めます。オープンカレッジは毎年度多数の受講者があり、今後も継続していきます。また、すでに7つの高校と高大連携協定を結んでいますが、昨年度は新たに県立高校1校と連携協定を締結しました。地域の企業や高等学校、高等教育機関との連携を大切にし、学生にはボランティア活動等への参画を通して、地域社会とのつながりの意識の育成を促します。
(5)施設・設備について
昨年度は老朽化した消火用送水ポンプや地中内配管など、消火設備の改修工事を実施しました。今年度は全館照明器具のLED化、受変電設備の改修、大学ホール2階空調機器修繕などを行い、引き続き施設・設備の整備と改修に努めます。
(6)将来構想について
短大充実案の具体化から4年が経過し、長期履修学生制度は昨年で完成年度を迎えました。志願者の安定的確保が喫緊の課題となる中、津市立の高等教育機関として教育研究内容の充実に努めながら、優れた人材を育成して地域に還元し、生涯教育のニーズに応えるなど、地域に必要とされる本学のこれからの在り方について、具体的な検討を進め、中長期計画の策定を行います。